その日の僕は、なんだか疲れが溜まったようで、くたくたの一歩手前みたいだった。暑かったり、涼しかったりの日々も続き、仕事は忙しいしで。今日は暑くて、身体も汗ばんでいて、思っているほどではないのかもしれないけど、顔もなんか脂汗みたいので、ぬめぬめしてるような気がする。そういえば、ここのところ、国道を走ると、「全身マッサージ」とか、「もみほぐし」とかの看板が、変なビームを発していて、「気持ちいいよ~♪」とか「楽になるよ~♬」とか言っているような気がして、首を傾げながら横目でみていたんだ。 どれだけ走ったんだろう?或いはそんなに走ってはいないのか?ナビに「温泉の国」かまたは、「温泉天国」とでも入力したんだっけかな?確か、高速も走っていたような気がするな。辿り着いて、ちょっとした森を抜けると、なんと、そこは温泉天国だった。そうかぁ!こうなったら、4、5軒、温泉梯子して、疲れ癒すぞー!ということになり、身体をよく洗って、トロリとした温泉に浸かる。あ“~。気持ちいい。やっぱ、疲れた時はこれだよなぁ。などと思いながら出て服を着ると、空腹であることに気づいた。そう思った途端に、目の前になんだか、ちょっと気が利いたような洋食が現れた。ナイスッ!ペロッとそれを食べて、また、次の温泉に入る。トットロ♪トット―♬。 結局、僕は温泉2軒の梯子で、温泉天国を後にした。 帰りながら、身体のなんと軽いこと。車もスイスイ走る。やっぱ、マッサージより温泉がいいかもな。この国は温泉の国だしね。待てよ。いつの間にか辿り着いたけど、どこにあるのか、あの温泉天国は、かつて、お袋を連れていったこともあるな。そうか。お袋が疲れた時は、温泉にでも浸かれと言っていたのかもね。お袋。ありがとよ。 (^^)/R. Thank You !