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4月, 2019の投稿を表示しています

雨の日の『OUT BACK !』

  『 OUT BACK 』という言葉がある。 実は、某自動車メーカーの車の名前だ。どう訳したらいいだろう?と考えると、「表に出ろ ( 戻れ ) !」という訳がいいかなと俺は思った。そして、それも実りがあり、かつて自分が見えなかったものが、見えるようになった、謂わば、『 IN BACK 』の 10 年を思った。そうして、俺はここは、 OUT BACK でいくべきだなと思ったわけである。いい言葉だなと。   そして、東北から帰った雨の今日。普通は、今日は雨だから、家でのんびりしようと思うわけだが、敢えて、 OUT BACK したらどうか?!と思ったわけなんだ。洗濯と王様 ( 気分だけはそんな気分で ) の手作りブランチを食べて、昼過ぎから愛車に乗り込んだ。パン屋なんかどこにでもあるけれど、美味しいウインナーソーセージを仕入れたので、おいしいフランスパンを買いにちょっと遠くのパン屋へ。雨のドライブを楽しみながら。 書かないで、写真で語ったつもりだけど。雨の日には、雨の日の光景がある。そういうことをしてこなかったからか、見過ごしていた光景があるかもしれない。いや、見ていても撮らなかった情景、光景がある。写真好きの自分はかつて被写体といえば、人物をとらえることしか考えていなかったと思う。被写体に敬意を持って。 10 年が写真を撮る俺を変えた。庭に咲く花を被写体としてとらえるようになったからだ。その時の俺にはそれしか撮れなかったから。そして、空景を撮った。先の Fukushima Trip で、そのことがいっそうわかった。俺は、その光景にただ憑かれていたと書いたけれども。その光景、その桜には二度と会えないというような気持ちをもったのである。 そういえば、「マスター。この十年で変わったものはなんだと思う?」と尋ねると、どこそこの何がなくなって、何に変わったと答えた。軽井沢のことを訊いていると思ったからだ。アイホンを指して、「ようするに変わったものは、これじゃないかな。良くも悪くも。」と言うと、「あぁ。それは革命に等しいですよ。」と言っていた。それがもたらした新たな情報化の時代が、良くも悪くも、この十年を変えていて、また、その情報の時代が反映しているのだと俺は思う。 ...

焼き豚丼

  それで、今夜は、那須高原のサービスエリアで仕入れた、三つ編み式の焼き豚を使って、 焼き豚丼 を作って、食べた。     福島旅中は、考えごとをしたり、思いに耽るというようなことはなく、ただ春を迎えた東北の土地、福島、会津の風景や風や太陽の光だけに憑かれていた。そして、叔父と叔母のこと。   叔父の喜んだ顔や得意そうに嬉しそうにしきりに話す叔母のこと。自分の若い時と重ねて、甥のこと。磐梯山や安達太良山、どこまでも青く青い空や白い雲、人に騒がれることもなく咲き誇る会津若松の桜のこと、裏磐梯に降った雪などを思い出しながら・・・・。  ところで、作った焼き豚丼は、ちょっとこってりぎみの味付けにしたけど、まぁまぁの味だった。

Fukushima Tripalbum (おまけ)

それから、前に言った これが、那須高原サービスエリアの フラドッグだよ! (^^)/R. Thanks !

Fukushima Tripalbum Ⅱ

福島アルバムには、パートⅡがある。   会津を去る日、叔父に「また、すぐ来るよ。」と言って別れたが、すぐまた来る予感がしたし、会津磐梯山はよくよく眺めて、満足したが、安達太良山を見たいという気持ちと、今、福島県立美術館で若冲をやっているので、叔父と叔母をそこに連れて行きたいという気持ちがあったからだ。  甥のTに馬刺しとソースカツ丼の写真を送ると、「俺も食いてー。」ということになり、Tと一緒に、T曰く、「男旅」で行くことになった。    今回の福島は安達太良山への思いがあって、裏磐梯から攻めることにした。 二本松のカツ 亭 でやっぱり、 馬刺し と 名物ソースカツ丼 を食べて、宿に向かうころには、日は既に暮れていて、雪が降り始めた。今年、二度目の「春の雪」である。   「あどけない話」高村光太郎 智恵子は東京に空が無いといふ、 ほんとの空が見たいといふ。 私は驚いて空を見る。 桜若葉の間に在るのは、 切っても切れない むかしなじみのきれいな空だ。 どんよりけむる地平のぼかしは うすもも色のしめりだ。 智恵子は遠くを見ながら言ふ。 阿多多羅山(あだたらやま)の山の上に 毎日出ている青い空が 智恵子のほんとの空だといふ。 あどけない空の話である。 ・・・・・ (『智恵子抄』より)     安達太良山 は、雪解けを待ち遠しく、待ちに待って訪れた登山者の場所だった。スキーをすれば、急な斜面を見せて、登山者たちをニッコリと向かい入れるように静かに佇んでいた。そして、俺は今回の福島 Trip で、なんと幸運にも、今年、二度目の桜の開花をみることになった。   裏磐梯 から、 安達太良山 、 表磐梯 、 猪苗代湖 、 会津坂下 、 喜多方 、 鶴ヶ城 というコースで旅をした。会津坂下からは、叔父と叔母も一緒に。       (^^)/R. Thank you !  

Fukushima Tripalbum Ⅰ(或いは続々聖観音の日)

   浅草寺で「金龍の鈴」を頂いたあと、この鈴を福島で叔母と暮らしている叔父にも届けようという思いが起こった。なぜなら、叔父はお袋の世話をしている期間に、お袋のことを心配して、しばしば、はるばる福島から訪ねてくれたからだ。叔父の口癖は、こうだった。「お姉ちゃんのことをよろしくたのむ。」 そう思い立ったら、その日、俺は会津に向かって車を走らせた。叔父に前もっていうというのが常識だと思うが、前もって言っておくといろいろ気を遣うので、連絡をしないでいきなりいくことにしたんだ。 お昼頃出て、午後三時すぎくらいには、猪苗代湖にいた。以前もお袋を連れて叔父のとこは何度か訪れたが、会津観光というようなことはしたことがなかったので、ここで会津観光をしてから、叔父の家に向かうことにした。 その姿が現れた時は、感動的だった 会津磐梯山 を右手にみながら、高速を降りる。思っていたより広かったんだなと思う 猪苗代湖 には、白鳥が泳ぎ、白鳥船が浮かんでいた。それから、下道で磐梯山を意識しながら、会津若松に向かい、さざえ堂、鶴ヶ城というコースをとった。 さざえ堂 は、 飯盛山 の山頂にあって、白虎隊の霊堂とともに、その存在感を持って建っていた。このお堂の中を一巡りすると、観音巡りをしたのと同じ利益があるそうである。木造の堂の中の階段が螺旋状をしていて、極めて珍しい古い日本建築と思われる。堂は螺旋状の形をとり、塔のような体を成している。それでさざえのような形をしたお堂ということで、さざえ堂とよばれるようになったのだろう。帰りがけに一度、飯盛山を振り向いた時、脳裏に白虎隊の少年たちのことが浮かび、涙ぐまないわけにはいかなかった。そして、ここで見たさざえ堂は、いわば観音堂で、観音つながりだなと思ったんだ。おおげさな言い方をすれば、観音が俺を導いたんだなと思わないではいられなかった。 鶴ヶ城 はすでに西日を浴びていたが、その 名のとおり鶴のような美しい姿をして、会津若松市内にそびえ建っていた。城を出るころにはライトアップが始まっていた。     鶴ヶ城を見た後、既に夕食の時間は、過ぎていたので、会津と言えば、男のひとりめしは、馬刺しとソースカツ丼!会津若松市内の とん亭 という店でそれを頂くことにした。店に入ると、安倍...

春庭九花繚乱

春四晩四食

今月は、忙しくて、夕食は、簡単なもので、男のひとり飯を済ましている。特に書かないときは、同じものを繰り返し作っているか、お茶漬けとか、辣油ご飯、卵かけご飯、うどんみたいなので食べていると思ってもらっていいな。今回の四食は、  まず、 玉子納豆ご飯 。納豆に玉子入れるの?と思う人もいるかもしれないけど、美味しいよ。のりやネギや鰹節のトッピングは大事で、隠し味は少々の砂糖だよ。  それから、 スタミナごまだれつけうどん 。これは、たっぷり野菜を入れて、豚肉があれば豚肉、なければ、焼き豚を入れてつけ汁を作る。ごま味を濃くしたい時は、すりごまも加える。そして、辣油を汁に少したらして食べると俺は美味しい。うどんでも、スタミナつくよ。  次は、 甘栗ご飯 。栗は今、季節外れでも、甘栗はいつでもある。その甘栗を使って作った栗ご飯だよ。これも俺がイメージクッキングで編み出した。栗が小粒になるけど、けっこう美味しく食べられるし、食も進む。  最後は、 新生姜のせ焼きナス だよ。焼きナスには、生姜を擦るか、刻むのが定番だと思うけど、いっそ高知の旨い新生姜が出たので、輪切りにして乗せてしまおう!っていう焼きナス。旨いし、さっぱりしてて、やっぱり食も進む。  みんな。元気でやってるかい。花粉の季節だから、花粉のやつに悩まされている人もいるかもしれない。健康に留意して、やってね。 (^^)/R. Thank You !      

ハトヤ

 ハトヤと言っても、伊東に行くならハトヤのハトヤではない。なにせ珈琲好きなもんで、浅草でもう一軒訪ねた喫茶店が、 ハトヤ である。  前に書いた洋食のヨシカミから三角を入って、突き当りちょっと右に逸れたところにある。一度、入ろうと思って、         禁煙と書いてあったのでやめた店だ。名前も浅草風、店構えも、もろ浅草風と思える店だ。店内は整然としていて普通の感じで普通の広さ。天国より広く、天国は時流に乗ってる観があるけれども、むしろこの店の在り方が、より浅草風であるのかもしれない。だから、わがまま言って悪いけど、ここで一服、煙草を吸うことができたら、俺は最高なんだけどな。   やっぱり、ホットドックとホット珈琲を頼む。そういえば昔は、喫茶店で、ホットと言えば、ホット珈琲のことだったっけ。マスターは、きれい好きな感じの人だ。マスターが調理をしている音が聞こえ、マスターが作ったホットドックとマスターが入れた珈琲が 運ばれてきた。マスターは、食べるとピュっと飛び出したりするんで、気をつけてというようなことを言った。なるほど、俺くらいのおやじが食べて、さんざんピュッピュ!ピュッピュ!飛び出しちゃってるんで注意したんだなと思い、気を付けて食べた。幸い上手く食べたなと思った、次の一口で、やっぱり俺もやってしまった。   ホットドックも、珈琲も本当に美味しかった。  家の 軒下に今、ちょうど鳩が巣を作っていてというような話をすると、あ“~、それでまぁ、可愛そうだから、おっぱらえなくなっちゃった~とマスターと話していた常連らしいおばあちゃんが頷きながら言った。うん、まぁと答えると、マスターは困ったもんだというような顔をしていた。   小鳥さんたちは、比較的音楽好きで、俺がかつてピアノを弾いていたり、今、エレキギターを弾いているとピイピイ鳴いているんだけど。鳩は、どうもエレキギターの音が嫌いらしくて、今日、エレキの練習した後、巣を見たらいなかった。結果的に追っ払うことになってしまったかもしれないなぁ。   (^^)/R. ありがと!